埃っぽいインクの匂いがかすかに漂う、古い実家の書庫の奥で見つけた、過去のあらすじ... #エッセイ

埃っぽいインクの匂いがかすかに漂う、古い実家の書庫の奥で見つけた、過去のあらすじやトラウマの記憶が綴られた古いノート。

かつて誰かに深く傷つけられた過去のページを、支配者の安易なインクや心理学の見出しで都合よく要約させてはいけない。

「それはこういうことだ」とか「あなたが弱いからだ」といった他人の粗い言葉で、あなたの複雑な色彩のグラデーションを塗り潰さない。

どれほど不揃いで、言葉を尽くしても説明のつかない不条理な傷跡であっても、それは他人に消費されるためのシステムエラーではないのだ。

それはあなた自身の手で、10年という長大な時間軸を自分自身に許可し、ゆっくりと時間をかけて美しく編集し直していく、誰も侵すことのできない神聖な聖域。

無理にきれいな思い出話として完結させようと焦るのをやめ、ただその不完全な存在の傍らに、名前をつけずにただ伴に佇む。

人生の所有権を他者の手から完全に取り戻した決意。

主権がお腹の底にどっしりと還ってきたとき、外敵を警戒して強張っていた背中の筋肉はふっとほどけ、心には澄み切った海が広がっていく。

こころの声に耳を澄まして寄り添う
真摯な傾聴セラピー・ほんわか倶楽部

https://honwaka.club/
(来談者中心療法・PCA・フォーカシング・ナラティブセラピー…等々)

このブログの人気の投稿

選択のまばたき

長年使い込まれてエッジの尖った...

佇まいの聖域