対人援助の現場や友人の深刻な相談のなかで、まるで「自分の宿題」のように必死に解決... #エッセイ

対人援助の現場や友人の深刻な相談のなかで、まるで「自分の宿題」のように必死に解決策を探し、相手の重荷を自らの部屋にまで持ち帰って悶々としていたあの夜のこと。

自分のリソースの限界を超えて他者の問題に熱心に介入しすぎているとき、私たちは実は「優しさ」から動いているのではないのかもしれない。

それは、自らの内側にある「不完全さ」や「何もできない無力な自分」を直視する恐怖から逃れるために、他者の問題を解決しようと越境する、形を変えた Doing(操作)の依存症。

誰かの役に立つことでしか自らの存在の輪郭を保てないのだとしたら、それは魂をじわじわと枯渇させていく過酷なサバイバルの檻そのものだ。

他人の荷物を一度床にそっと降ろし、操作の手を休めて、ただの不完全な一人の人間として静かに佇んでみるセルフケア。

まだ言葉にならない、自らの胸の内なるもやもや(フェルトセンス)に、名前をつけずにただ伴に寄り添う Being の贅沢。

「実は私もよく分からないんです」と素朴な本音のインクで語りかけた瞬間、みぞおちのあたりの冷たい硬直は嘘のようにふっと緩んでいく。

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