手帳の白いページをそっと開き、何の一筆も約束事も書かれていない、真っ白な明日のカ... #エッセイ

手帳の白いページをそっと開き、何の一筆も約束事も書かれていない、真っ白な明日のカレンダーを見つめる日曜日の午前。

かつての私は、その予定のない余白を眺めるたびに「誰かの役に立たなければここにいてはいけない」という生存ルールに追われ、そこを「予定がないから、暇だから」と他人の急な呼び出しで穴埋めして自らをすり減らしていた。

効率ばかりを追い求め、有能さを競わせ、脱落者を容赦なく切り捨てる喧騒の世界。

そんな Doing(操作)の濁流に対する、もっとも静かで、もっとも気高い実存的な抵抗を、今日、自らの手でしつらえる。

他人が勝手に押し付けてくる過密なダイヤグラムからスマートに一歩身を引き、何の生産性もない時間のなかに身を浸す贅沢。

あなたの尊厳と、固有の生命のひらき(実現化傾向)は、この静音につつまれた凪の回廊のなかで、誰の手によっても汚されることなく、どこまでも優しく守られている。

心のドアの鍵をカチッと強固に確かめ、人生の操縦桿を自分の手へと完全に取り戻した静かな夜明け。

お腹の底にどっしりとした温かい安心感が還ってきたとき、外敵を警戒していた首や肩の力は芯から心地よくほどけていくはずだ。

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いつから、私たちは…
自分の足音が聞こえないほど
騒がしい場所を歩いてきたのだろう ──
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