真夜中、古い木造の洋館のような...

真夜中、古い木造の洋館のような図書館の片隅で、ただ一枚の静かな影が床に伸びている、澄み切った凪の時間。

心の中にぽっかりと開いた、名前のつかない割り切れなさや、理由もなく押し寄せてくる底のない寂しさ…

「早くこの虚しさから抜け出して原因を突き止めて解決しなければ不良品になってしまう」と、自らの心を異常なシステムエラーのように責め立てる。

しかし、そのうまく言葉にならないもやもやを、無理に見出しをつけて安易なあらすじで要約しようと急がなくて大丈夫。

良し悪しの判断を一切挟まず、その微細な質感(フェルトセンス)の傍らに、ただ名前をつけずに伴に佇む Being の贅沢な調律。

からだの声に耳を傾け、主権を他者から自らの内側へと完全に取り戻した瞬間。

不完全な自分自身を無条件に許し直すプロセスこそが、自らの全体性を取り戻すためのもっとも気高い実存的自治の姿なのだから ──

みぞおちの冷たい強張りはふっと優しく緩み、手足の先へ心地よい温かい血が再び巡り出すのを、その身体で確かに感じるはずだ。

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