すべてを失ったかのように思えた、あの底冷えする1999年の泥濘のなかの過酷なサバ... #エッセイ

すべてを失ったかのように思えた、あの底冷えする1999年の泥濘のなかの過酷なサバイバルの記憶。

「もう一歩も前へ進めない」と絶望の淵に立ち、ベッドから起き上がることさえできなくなって、暗い天井のシミをただ見つめていた重苦しい朝のこと。

しかし、長大な時間軸を経て振り返ったとき、あの立ち止まざるを得なかった暗闇の季節こそが、絶望の淵から一滴ずつ濾過され、紡がれてきた智慧だったのだ。

効率と成果ばかりを最優先で競わせ、役に立たない者をエラーとして置き去りにする、歪んだ社会に対する、静かなる実存的な抵抗の場所。

社会が勝手に作り上げた硬直した評価の物差しをすべて門の外へ降ろし、ただ息をしてここに存在している Being の絶対的な尊厳を丸ごと祝福する。

あなたの尊厳と生命のひらき(実現化傾向)は、誰の手によっても汚されることなく、この凪の回廊のなかでどこまでも優しく守られている。

背筋をすっと伸ばし、自らの足の裏で大地の確かな硬さを確かめるとき、お腹の底にはどっしりとした本物の安定感が戻ってくるはずだ。

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